マキシマムザホルモンの超問題作「Deka Vs Deka~デカ対デカ~」の感想・レビュー
2019/07/25
マキシマムザホルモンは以前にブログで書いたくらい好きなバンドなのですが、「Deka Vs Deka~デカ対デカ~」というDVD、BDとCDのセットについては、ゲームをやらないと映像が観れないというとんでもない仕組みで、それがとても不評だったので発売当初は買わずにいました。「これはアカン!」という悪い印象を持ってしまいそうだったので。
しかし、ワーナー移籍、それとダイスケはんが首の手術をするということでリリースされた新曲「拝啓VAP殿」のユーチューブ動画が凄い良かったのです。]
この曲は「小さな君の手」のように遊び感覚で作ったのかもしれませんが、薄っぺらくないといいますか、いいのですよね。
小さな君の手の時もそうだったけど、そのクオリティが凄いのです。売れ線を狙った薄っぺらいバンドとは全然ちがいます。
セックスピストルズの「拝啓EMI殿」をもじったタイトルも、自分たちがVAPからワーナーに移籍したタイミングでこのタイトルは良いですね。
そんなこんなで、また最近ホルモン熱が再燃してしまい、どうしても「Deka Vs Deka~デカ対デカ~」が観たくなってアマゾンで購入しました。
「Deka Vs Deka~デカ対デカ~」が届いて、まずはCD「耳噛じる 真打」を聴きました。私は元の「耳噛じる」を聴いていないです。デコVSデコのライブ映像で聴いたことがある程度です。
しかし、この「耳噛じる 真打」は素晴らしいと感じました。
音圧が凄くて、アレンジがすんごいです。
亮君による解説もビッシリ書かれていて、このCDだけでも買って良かった!と思えるものでした。
そして次におそるおそるスタートアップディスクを入れてゲームをやってみることにしました。
最初のほうは、「それほどイヤじゃないかも!」と楽しんでやっていたのですが、1時間くらいやっていると苦痛な点の多さにビビってきました。
DVDリモコン(私はPS4のコントローラー)の上下左右ボタンで対象を選んですすんでいくゲームなのですが、一回観たムービーの場所をもう一回調べてしまった時にもムービーが再生されて飛ばせないのです。
1時間程度であきらめました。。。
そして、「デカ VS デカ パスワード」とネット検索をして、パスワードをカンニングゲットしてDVDコンテンツを観ることとなったのです。
マキシマムザ亮君すいません!と思いながら。
・予襲復讐ツアーのライブ
ちょっと亮君の声が小さい気がしましたが、「予襲復讐」の曲のライブ演奏は新鮮で良かったです。ダイスケはんのデスボイスはライブだといつも何て言ってるかわからない状態なので気になりませんが、亮君の声がもう少し大きかったら良かったと感じました。
・MUSIC VIDEO(PV)
公式ユーチューブでは「え・い・り・あ・ん」、「予襲復讐」、「小さな君の手からのmaximum the hormone」しかアップされていないので、「爪爪爪」とかが観れて良かったです。
「予襲復讐」と「え・い・り・あ・ん」は本当に何度も観てしまうほど素晴らしいPVなのでもし観ていない方は観てみてください。貼っておきます。
・スペシャル裏コンテンツ
ナヲちゃんの出産ドキュメントは凄かったです。ナヲちゃんは本当に素敵ですね。
・ドキュメントオブ暴君
これはとてもいい内容でした。やっぱ亮君は小さい時から変わっていたんだなーというのがわかります。なるべくしてアーティストになったのだと。
お母さんが面白いです。
・マキシマムザホルモン林間学校
これも凄いことだと思いますね。こんなん参加したら「同級生」になりますよね。ドレッドの奴に注意!
・地獄絵図
東京ドームとか大きいところでできるくらい人気あるのに、こういうライブをやり続けるホルモンは素晴らしいです。
VAPの方はさぞかし大変だったと思いますが笑
・マスターオブテリトリー
これもホルモンしかできないライブだと思います。
「デカ」いの意味が違うんですね亮君は。
これもDVDのとあるところで、ちゃんと亮君による説明があります。これは絶対観て欲しい文章なのでぜひ。
海外でのホルモンライブとファンの方との交流はかなりグっとキました。
以前に「言葉の壁を超えた音楽」とホルモンのことを書きましたが、本当にそうだと思います。
歌詞が霊霊霊霊魔魔魔魔だったら外国の方も音楽にすっと入っていけると思います。天才ですね亮君。
私はゲームを何時間もやってDVDを観たわけではないので、亮君や大のホルモンファン(ハラペコ)の方からするとダメな人だと思います。
子供の頃のように時間があったら、楽しくやれたかもしれません。そういう意味では中2の気持ちを忘れているのでしょうね私は。
マキシマムザホルモンを聴いたり観たりするのは、そんな「普通」という名の意味不明な常識に生きている自分を刺激してくれます。
ずっと裏の裏は表だと信じきってる“普通”や“一般”という名の「異常な正常者」になっているんじゃないかと。
亮君はこの「Deka Vs Deka~デカ対デカ~」を作るために自腹で1000万円使ったそうです。
「予襲復讐」の私が鳥肌が立つ部分を書いて締めとしたいと思います。
“なあ?こうやってバカみたいな14歳のまま死んでいくのもありだろうよ
もう誰にも伝わんなくたってかまわねえし
もう金にもなんなくたって屁でもねえわ”
私は「Deka Vs Deka~デカ対デカ~」は買って良かったです。亮君はあのままで突っ走って欲しいです。
丸くなってつまらない音楽をやられたらそれのほうが残念です。中2のままやりたいようにやってくれたらいいですね。
このボリューム、内容でこの値段はめちゃくちゃ安いですね。新しいアルバムが出たら絶対に買います!
そんな感想・レビューでした。
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