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投資(米国株)記録、英語勉強(現状TOEIC865→目標950と英検1級)、ゲームや商品のレビューなど。哀愁の40代独身男。リスク口座資産6,677万円(入金4,382万円)。

【ネタバレあり】千原ジュニアさんの「14歳」を読んだ感想・レビュー

2022/09/14

千原ジュニアさんの「14歳」という本を読んだ感想などを書いてみます。

まず結論を。とても素晴らしい本だと「私は」感じました!読んでいてゾクゾクしました。仕事の行き帰りの電車で1週間くらいで読んでいたのですが、最後のほうでは電車の中なのにが出ていました。

千原ジュニアさんのことは映画「ポルノスター」の時に初めて知ったと思います。私の地元の伝説のチーマー鬼丸さんが出ている映画ってことで観ただけで、ジュニアさんのことは知らなかったし、演技とかの印象もそれほど良いものではなく、誰なんだろう。。。という感じでした。

良く知ったのは「すべらない話」からで、お笑い芸人さんとして、すべらない話を仕切るジュニアさんは頭の良い方だなーと思っていましたが、それくらいしかジュニアさんを見る機会はなく、とても好きな芸人さんという感じではありませんでした。

ジャックナイフな昔だったこともあってカリスマ気取りの人なのかなー。「残念な兄がいまして、」と言っていたりするところとか、ほかの人を見下している人なのかと思っていた気がします。

 

しかし!ドラクエ10関係でケンコバさんを好きになり、「にけつ」を古いものから観たり、「チハラトーク」をAmazonプライムビデオで観たりしていると、ジュニアさんのことが凄い好きになりました。

 

具体的にどんなところを好きになったのかを書くと、チハラトークで兄のせいじさんのエピソードや、せいじさんから聞いた話なんかを、にけつでケンコバさんに話していることがあるのですが、まずせいじさんをとても尊敬していて好きなのをとても感じたのです。

見た目とは違ってとても暖かい方だと思うようになったのです。しかも、せいじさんが話したことを、ジュニアさんが話すときのわかりやすさ、面白さが凄いのです。話す前にかなり練っていると感じました。真面目に話すこと考えてるわコレ、本当に笑いが好きなんだなーと。

私も仕事で講義などすることもあって人前で話すのですが、話す前にどれだけ練ったかで決まるようなところがあると思います。

ジュニアさんは話す前に相当練っていると思う。話す前に色々と練るのも当たり前にやってそうです。

そんな風にジュニアさんを好きになると、読んでみたくなったのがこの「14歳」という本でした。 引きこもりだったジュニアさんがその当時のことを書いたものなのですが、少し読むのが怖いような気もしていました。

引きこもりを肯定的に、美談として書いているのだろうけど、それはやっぱ自分も嫌悪感を抱きそうだなと思っていたのです。

親の金で暮らしているのに、偉そうにキレたりするのってなんか見ていられないところがあるので。この本も途中で気持ち悪くなっちゃいそうだなーと思っていました。

14歳

しかし、読み始めるとその文章にすぐに引き込まれました。感情の描写がとてもザラっとしていて、自分の若い頃に似たような感覚があったのを思い出させるのです。

人と同じことをするのがイヤだという気持ち、世間に対する素朴な疑問、ここから抜け出したいという気持ち、それぞれが全部濁っていないのです。

今自分も大人になったけど、はっきりいって「なにもわからないまま生きている」のです。みんなと同じことをやる集団、その集団が異質な人間を笑う。でも、集団心理ほど怖いものはない。当たり前とか、常識とか、やっぱり怖いと思いました。

だってあの頃、当たり前のように塾に行って大学に行って大企業に入った人達が、頑張って競争してきたのに、自分の会社が韓国の会社に買収されたり、リストラされたり。人生なんてそんなもんなのだと思う。

誰も正しいことなんてわからない。自分がコレだって思う道を行くしかない。自分が決めた道で精一杯生きるしかない。

そして、私がもう泣いてしまったのは、ジュニアさんと長年離れて暮らしていた「お兄ちゃん」から電話がかかってきたところくらいから最後までです。あの引きこもりのジュニアさんが、お兄ちゃんからの電話には素直なのです。やっぱせいじさんって凄い。

というか、男ってどこかで死ぬ気で勝負したいって思っている気がするんですよね。そんな勝負できるものを見つけられたこと、そして、その隣りにはせいじさんというタフな理解者が。

以前にビートたけしさんのカッコよさを書きました。


そのたけしさんがこんなようなことを言っていた。は泳ぐけど。泳げる(can swim)とは言わないよね。それと同じで芸人はネタを書いたり面白くなるために努力するのは当たり前のことであってね。その努力をしない芸人が多い。」というようなこと。

たぶんそういう意味では、ジュニアさんは当たり前のようにネタを考え、別に努力って思わずに「話す前にどう話すかを練っている」のだと思った。

ドストエフスキーの「罪と罰」とかを読んだときと似た感覚がありました。文才ありますジュニアさん。

まだ読んでいない方はぜひ!(↓アマゾンへのリンクです)

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