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投資(米国株、中国株)記録、英語勉強(現状TOEIC865→目標950と英検1級)、ゲームや商品のレビューなど。哀愁の40代独身男。リスク口座資産5463万円(入金4131万円)。

ドラクエ11をクリアした感想、レビュー ネタバレ大量にあります

2018/08/08

間違いなく堀井マジックを感じることができる神ゲーと言ってよいでしょう!いきなり結論を言ってしまいましたが、何で神ゲーと言えるのか、ヘッポコプレイヤーが書いてみます。

取捨選択の達人 堀井雄二さん

堀井さんの凄いところは、「取捨選択が全てプレイヤー目線で行われていること」だと思います。そのプレイヤーもゲーマーだけではなく普段はゲームをやらない人が手にとった時のことまで想定しているように思います。「わかりやすさ」、それはゲーマーではなく一般人でも感覚でわかる、というのを目指しているように思います。

それが最も顕著にあらわれているのが、あえて流行のRPG(オープンワールドでストーよりも自由度を重視したようなRPG)とは違う方向に舵をとったことだと思います。
つまり、世の中のRPGの流行(自由度が高いオープンワールド)とは違う独自の路線を貫いたのです。これによってプレイヤーがストーリーに感情移入しやすくなっていたと思います。しかし、そのストーリーの質が相当しっかりしていないと、他の自由度あるRPGと比較されてしまうので、これは英断だったと思います。私はここに堀井さんの素晴らしさが凝縮しているように思いました。

これについて私が「すごい!」と感じた凝縮された具体例があります。
街で、赤いドアしか開けられないようになっているところです。人によっては、全部の家に入れるように開発しろよーと言うかもしれません。でも、果たしてそのようなほとんどの人が入らない家に仕掛けをつくったりすることが本当に大切なのでしょうか?廃人のようにプレイする人だけのために作るのであれば、そういった方向が正しいのかもしれません。ウィッチャー3などは、そういう意味ではすごい作り込みでした。どの家に入ってもきちんと作り込みがされていてキャラがセリフをしゃべったのです。でも私はドラクエ11のほうがしっくりきました。それは、メインストーリーへの感情移入の度合いが、ドラクエ11のほうが高まっていったからだと思います。開発の労力についても、取捨選択がなされていて、ストーリーなどの重要なところに注ぎ込まれていたのだと思います。

ストーリーの素晴らしさを思いっきり感じることのできる一本道最高!そんな気持ちになりました。
一本道だからこそ、描けた深みのあるストーリーだったと思います。

グラフィックも、リアルなほうに行くのではなく、独特の質感にだけ特化して良くしたところも、大評価です。ゴムっぽい質感というかね。ドラクエ10と変わらないかと思えば、なんかちゃんと質感が高まっていてよかったです。

仲間の全員が魅力的

これは見かけだけでない、キャラ作りの凄さを感じました。プレイする前、キャラを見て、いいな!と思ったのはマルティナだけでした。他のキャラには全然魅力を感じませんでした。でもプレイし終わった今、仲間になったキャラは全員同じくらい好きになっているのです。
元盗賊のカミュは、一度記憶喪失になったり、生意気な妹を想っていたりで好きになります。
ベロニカは気が強い女の子なのですが、戦闘中のダンスとか、カミュとのやりとりとか、時折見せる優しいところにやられてしまいます。
セーニャは、1番の正統派キャラかと思えば、ナギムナー村で悩み相談?で列を作ったり、姉のベロニカの死で強くなったり、というところでグっと好きになりました。

シルビアは、ただの謎の背の高い男かと思えば、オカマ軍団を率いて無茶苦茶して、シリアスな父親との再会とシーンのところを、笑いにしてしまう爆発力がありまして、かなり好きになりました。

マルティナは、もうとにかく見た目が好きなのですが、さすがお姫様というクールな物腰も良いです。悪ものになっちゃったりしますが、父親に謝られたときのあの笑顔には完全にやられました。

ロウ
は鳥山明先生のキャラ全開という感じですね。エッチな本を時折落としたり、お尻ペンペンをくらっているあたりがとても好きです。

グレイグは、ホメロスという友を想う無骨なパラディン的戦士なのですが、三国志の関羽のような感じで好きですね。ドラクエ10でもパラディンとか戦士が好きな私は、こういうたくましいキャラが好きです。真っ直ぐな心の男って感じがしますよね。

仲間の強さのバランスも良いため全員が活躍

キャラの魅力だけでなく、戦闘でも全員が使えるバランスになっていたのも良かったですね。使えない弱いキャラとかいると辛いですからね。レベル上げも含めると、全キャラを使えて感情移入できました。特技や呪文のバランスだけでなく、ゾーンによるひっさつのバランスも良かったと思います。

最後のほうになればなるほど、PS4でゲームを起動したときに出るこのグラフィックが好きになっていきました笑

こういうグラフィックが嫌いな人はいるでしょうし、まだこんなグラフィックかよーとか言う人もいるかもしれませんが、プレイしていくと全然このグラフィックでのこのキャラ達が好きになっているのです。セリフやキャラの特徴やバトルとかで知らず知らずのうちに感情移入していっているのだと思います。

飽きさせない展開

ベロニカが死んでしまったところは本当に驚きました。全然ロリコンではない私ですが、あーもうベロニカに会えないのか。。。という悲壮感ありました。

海外などの今のゲームの流行は、ストーリーじゃないところに行ってしまっているのは事実としてあります。PUBGやCall Of Dutyの様なオンラインでの対人戦などが盛り上がっていて、RPGも自由度を持たせたものが多いです。プレイヤーの選択によってストーリーがどんどん変わって行くとかね。でも、私はドラクエ11を一本道にしたという決断によってほぼ全員が感じる驚きと悲しみ、これはドラクエ5での結婚イベントでも同じことを経験させていますよね。そこでどう思ったか、というのが全員のドラクエの思い出になるわけです。

やっぱり堀井さんは、「普段ゲームをやらないような人でも感情移入できる。」ということを、最先端のゲーマーに合わせるよりも優先するというしっかりとした軸を持っているのでしょう。ドラクエだから久々にゲームをやってみようかな!という人にも楽しくプレイしてもらう、という姿勢が堀井雄二さんにはずっとあるように思います。ストーリー分岐があったり、オープンワールドで脇道の要素がたくさんあると、時間がない人には厳しいと思うのです。もし写真みたいなグラフィックでオープンワールドで自由にやり込みたい人はウィッチャー3とかスカイリムとかフォールアウト4とかやればいいのだと思います。
レベル上げをラクにしたのも、時間のない方のプレイを想定していると思います。大正解だと感じました!!
とにかくわかりやすいシステム、成長システムから街の人の吹き出しから、話のすすめ方からもう全て よくわからなくて辞めてしまう、がないというのは堀井さんのゲームの魔法だと思います。ウィッチャー3のスキルパネルとか超絶わかりにくかった。基本はアレのパクりなのですが、ちゃんとわかりやすくしているのですよね。

プレイした全員がベロニカの死に驚き、過去に戻って再会した時に感動していると思うのです。それをプレイヤー全員が共有しているのが嬉しいです。
ロウの痩せぶり、カミュの喪失ぶり、マルティナのデビルぶりとかも本当に面白かったです笑

あと「飽きさせない展開」としてはプレイヤーの操作に与える変化です。これはウィッチャー3だと「ついていく」「ウィッチャーの力で足跡をたどる」とかが多用されていて、そればっかり!という印象を受けたのですが、ドラクエ11はそんな単調ではないです。
モンスターに乗ったり、武闘会があったり、街がモンスターに乗っ取られていたり、倒すまでの手数をしばる戦いがあったり、新鮮なまま楽しめました。
過去に戻ったときにドラクエ3のフィールド音楽を流すところなどは、グッときましたね。使いまわしといえば使いまわしなのですが、私のような過去作を全てやっている層は好きな展開だと思います。
個人的には、メダル女学園の夜の音楽がめっちゃ好きでした。アレだけ音源欲しいです。

敵の強さとこちらの強さのバランス

今回はこの各ボスの強さの調整がお見事でした。1度目でやられて、レベルを上げて武器をそろえてから再挑戦したら何とか勝てる!というのはホントにドラクエをやっている感じがして良かったです。

エッチはあるけどエロの手前の絶妙な感じ

ぱふぱふとか色気のあるキャラとか装備とかあるのですが、ほんとエロのギリ手前で止めてますよねドラクエって。これは1の「ぱふぱふ」からずっと変わらぬ芸当ですね笑 でもこの寸止めな感じが少年時代を思い出させる雰囲気があるのですよ。ジャンプを読んでいた少年の頃に戻る感じと言いますかね。ギャグ要素としてのエッチですねドラクエは。この感じ好きです。

残念なところ

バグ、エラーがないと言い切ってしまったところ。チェックをしまくってエラーがないであろう状態で発売するのは当たり前のことで、ないと言い切ってその後のエラーに何も対応やアナウンスしないのは、ちょっと残念でした。これは、堀井さんのゲーム製作の部分ではないと思います。よーすぴ(プロデューサー)とかディレクター内川さんとかの問題だと思います。発売後に起きてしまったことにはきちんと調べて原因がどこにあるのかアナウンスすべきです。エンディングで落ちるなど、私のようにエラーで強制終了になる人がかなりいるみたいです。
あれだけエラーやバグはない!と言い切ってしまった以上、堀井さんには報告したくなかったのかもしれませんね。。。だから発売前に言い切るのはおかしいってことが言いたいことです。
私のPS4 PROで出まくったエラーがこれです。

PS4 PRO側に問題があったのかもしれませんが、いまだにここはなんだったのかと思っています。これは誤解のないようにアトでYoutubeに動画出そうかと思います。

あともう一つ残念だったのは、サブクエストがただのお使いクエだった。これは今回のかなり残念なところでしたね。やりながら、やっぱりかーと思いながらしょうがなくやってました。ウィッチャー3がこのサブクエストで凄い驚きの作り込みをしていたのでちょっと残念でしたね。

細かいところだと、ふしぎな鍛冶(職人みたいなのが武器とかを作ることができるもの)があるのですが、コレがドラクエ10の丸パクリでつまらなかったですね。これもバサっと切って良かったと思います。

ハイ!
色々と書いてしまいましたが、私的にはあの神ゲー、ブレスオブザワイルドより面白いと思っております!
なので100点満点でつけるなら91点です!!(やばいあと9点しか余白がない。。。)

私はどなたにも自信を持っておすすめできる素晴らしい作品だと思いますので、ぜひプレイしてみてください!

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