「仕事が麻雀で麻雀が仕事」 藤田晋 を読んだ感想・レビュー ネタバレ少しあり
2019/07/25
サイバーエージェントの社長、藤田晋さんの本「仕事が麻雀で麻雀が仕事」を読んだので感想を書いてみます。
Kindle Unlimitedの無料体験で読むことができたので、買わずに無料で読みました。
Kindle Unlimitedは結構前にすでに無料体験をしていたのですが、ある程度の期間が経過するとまた無料体験できるみたいです。この本は買っても読みたいと思っていたくらいなので、無料で読めて良かったです。
ちょっとネットで調べてみたら、無料体験は1年経過するとまた無料体験できるみたいです。
藤田晋さんは麻雀が本当に強くて、麻雀最強戦というプロがほとんどの大会で優勝したことがある方です。
自身の運営するAbemaTVで、これまでマイナーだった麻雀を一つのチャンネルとして本格的に放送するという暴挙に出ています。
また、さらなる暴挙として、Mリーグという麻雀のプロリーグを今年の10月から開幕します。先日そのドラフト会議が行われました。
そんな、麻雀というものに本気で取り組む藤田さんがだからこそ書ける内容が盛りだくさんで、麻雀にハマったことがある人は思わず「わかる!」ってなることが多いと思います。
まず、この本は麻雀の戦術本ではありません。
ビジネスや人生でリスクをとること、勝負をすることの学びになることや、その縮図のようなものであると本気で書いている本だと思います。
私も大学生のときから20代の頃に、フリー雀荘に一人で通っていたくらい麻雀をやっていたことがありまして、その魅力にとりつかれたことがあるので、とても共感してしまう内容が多かったです。
この本に書いてあったグっときた部分を書いてみます。ネタバレ少しあります。
「麻雀なんて運でしょ?」とか言う人が多いと思いますが、フリー雀荘で会った猛者達の打牌の速さ、読みの正確さ、押し引き、迫力を感じたことがある私にとって、この本に書いてあることは真実だと感じました。
「運も大きいけど強い人は本当にいる」というのが私の考えです。
麻雀が強い人って、ビジネスでも成功できると藤田さんは書いていますが、私もそのようなことを思っています。
その人の性格が本当に現れるのが麻雀です。
その人の甘さや自己中心的な考えとか、その逆に我慢強さや思いやり、リスクを分析して勝負に出ることができるメンタルがあるかなど、大体その人の性格がわかります。
その意味でも、賭け麻雀とかの悪いイメージを払拭しようとして普及させようとする藤田さんの姿勢にはとても感銘を受けます。
配牌が良い悪いを、人生で生まれ持ったルックスとか家庭環境とかに例えています。
「外見がいい人は有利」という厳しい現実も書いているのが好感を持てました。
でも配牌が悪い人が、必死でスキを見つけて這い上がったときの強さも書いています。
アカギの名言「奴は死ぬまで保留する」についても書いています。
アカギの作者の福本さんが「人生は全てギャンブルでしょ」とブラマヨ吉田さんとの対談で語っていたのと同じようなことを書いていて共感しました。
就職、結婚も、企業など、全て賭けなわけです。
「決断をしてリスクをとる」
何かを選択何かをするということは何かを捨てている、という大切なことを書いてくれています。
藤田さんは会社のベンチャー投資で400億円以上の利益を上げたことがあるそうです。
そのときには、「このゲームを出した会社の業績は伸びそうだな」というシンプルな考え方だったそうです。
しかし、色々な「経験」をし、「知識」を身につけていくうちにどんどん複雑化していって訳がわからなくなる、」と書いています。
「知識」、「経験」は大切だけれども、シンプルな発想に立ち返ることが大切だと書いています。
知識や経験がある人が、初心者の頃のようなシンプルな発想ができるのが最も投資で大切だと私も思うので共感しました。
これはニュースでも結構取り扱われていたので、AbemaTV凄いなーと思ったのを覚えています。
マスコミがしがらみで地団駄踏んでいるときにサクッとAbemaTVが稲垣草なぎ香取を出演させてかなりの視聴率をとってしまいました。
「鮮やかな交渉だ」と私も思いました。
藤田さんは、「誰でも思いつくことを真正面からやっただけ」と書いています。
AbemaTVの赤字状況もあり、マスコミのような強者に挑むにはここで行くべきだと普通に思ったようです。
iPhoneがノッチになって、Androidが追っかけてノッチにしてるけど、今日本のメーカーがノッチがなくて性能がいいスマホを作ったらシェアとれるんじゃない?とか誰でも思いつくことですが、ソニーとかにやって欲しいです。
AbemaTVの麻雀番組の中でもRTD Leagueというものが私にド真ん中の内容で、藤田晋さんに感銘を受けています。
これまでの麻雀番組にある軽さ、安っぽさが一切ないです。
真剣に緊張をして打つ様子は、私がフリー雀荘で打っていたあのピリピリ感を思い出させます。
麻雀を高級なモノに見せようとして、それがうまくいっています。
多くの麻雀団体から強い人を選出して長く争わせています。
麻雀が結構打てる人でも、この番組なら冷めずに感情移入して観れると思います。
あと麻雀業界の背景とか想いなど、詳細に書いているので面白かったです。
私を誘ってくれる友達がとても長い付き合いなので、これは共感しました。
結婚して子供が3人いるけど年に1回麻雀をするやつ、15歳くらい下なのに私に勝ちたいと誘ってくる後輩、タメで10年くらい会わなかったけれど仕事がだいぶ成功してから誘ってくれる友人、など一生麻雀ができたらいいなーと私は思っています。
それくらいみんな面白いヤツで、麻雀で笑いあうと日常のくだらない悩みとかを全部忘れることができます。
忙しいときなどはなかなかできませんが、時々集まってやることで近況も報告できますので、良い機会の場になっています。
なんだか全然まとまりがない感想になりましたが、Amazonのレビューも4.5くらいの高評価のこの本、Kindle Unlimitedの無料体験できる人は読んでみる価値あります!
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