アラーキーのセクハラ・パワハラをKaoRiさんが告白したことについて
2019/04/23
ハリウッドの大物プロデューサーが長年セクハラをしていたことについて、有名女優が告発して # me too という「私もそういう扱いを受けた」ということを表に出すという動きが活発化しています。そんな中、カメラマンであるアラーキーのモデルであったKaoRiさんが彼のセクハラ・パワハラを告白しました。
とても勇気を出して告白したのだと思いますし、これによる # me too での告白も増えていくとも思います。セクハラ・パワハラが減ることにつながると思うので、勇気を出して告白をしている方々は凄いと思います。
そういう有名プロデューサーみたいな人からの、そんな誘いを断ったりした女優に対する嫌がらせの凄さも以前大きなニュースになって # me too は活発化してきました。
このような告白は、どうしても感情的になります。これはもう仕方がないと思います。
しかし、「契約を交わさなかった自分が甘かった」とか、「その業界で有名な人に嫌われると、自分の長年の夢が終わってしまうから受け入れてしまった」とか、自分の非も認めて告白をしている人には頭が下がります。
そんなひどいことをされてもなお、「自分も悪かった」と客観的に見ることができているのです。
逆に、自分は被害者で一方的にその有力者というか男性を悪く書いている人の文章は私は少し??となることが多いです。「何で確認しないの?」とか「お仕事の関係ですよねと何で言わないの?」「お金はいくらもらえますか?契約書を書いてくれますか?」とかがないので、疑問に思ってスーっと入って来ないのです。
なんでかなぁと思っていたら、masako todaさんという方がこんなツイートをしていました。
荒木経惟の件。学生が意外なほど冷静に分析していた。1.モデルをつとめる以上、契約書や支払いはちゃんとされるべきだ。2.契約なんかしたら写真のリアリティもなくなるし私写真は成り立たない。 3. こういう写真のできる時代は終わった。という矛盾した観点を理解できる写真学生たちでよかった。
— masako toda (@kumamuta) 2018年4月9日
若い方がこういう風に分析していたとありますが、的確な分析で頭にスッと入ってきました。
映画、アート、役者、演劇、モデル、アイドル、グラビア、AVなど、夢と欲望の渦巻く業界を目指す女性は、人権は自分で守っていかないといけないというのが、徐々に表に出てきているのだと思います。
もし、「契約をして欲しい」とか言って、連絡が来なくなったら、そこまでの関係ということで割り切って、その有力者とは違う方法で成功を目指しましょうってことかな。
そういう安易な方法で成功をしてしまう人がいたり、そんな方法での成功を選んで、うまいことやられてしまっているような人もいるのも現実だと思います。私はこういう安易な人も少し批判されていいと思います。こういう人がいる以上、アラーキーみたいな人はこんなことを続けますから。
そういうのをうまく切り抜けて、かわしながら、自分のやりたいことを掴んでいくという茨の道、超高難易度の道を目指しているのだから。有力者に見染められてカンタンに。なんて思わないほうがいいと思う。
男と女というものがいる世の中なのだから、性欲の問題はあるし、そして夢のある業界にはその魑魅魍魎は私の想像以上だと思います。
男と女がいる世界なのだから、お互いを批判するだけでなく尊重して、そんな難易度の高い無理ゲーな世の中を楽しもう!という姿勢でいるのも大切かもしれないですね。
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