なんでハイスタの新作を聴きたくないのだろうか 自問自答してみた
若いころに一緒にバンドをやっていた友達が連絡をしてきて、しきりにハイスタの新作「The Gift」を買うのかと聞いてくる。そして、実際に聞いた感想を送ってくる。でも私は買っていない。あんなに大好きだったハイ・スタンダード(Hi Standard)なのに、私は何ですぐに買って聴かないのだろうか。なんか連絡をくれた友達にも悪くて、自問自答しています。
あの頃、ハイ・スタンダードは輝いていました。Growing UpからAngry Fistまでの勢いはとにかくすごかった。シングル盤にはアルバムに入っていない曲も入っていたり、アルバムとは別バージョンで収録されていたり、そのどれもが素晴らしくて、夢中になりました。
その後、自主制作なのに100万枚売れたというMaking The Rordを発表しました。何だかこのアルバムはそこまで好きにならなかった。しばらくして、ハイスタは休止みたいになった。難波が横山健の文句を言ったりしていた。難波のソロがとてもカッコ悪くてがっかりしたりした。横山健はソロでも結構カッコ良かったりもした(ファーストはすごくいい!)が、あのハイスタンダードの輝きにはかなわなかった。横山健のソロ作が出るたびに、私の横山健への想い入れは薄まっていった。あの抜群のアイデア満載で、往年の海外の名曲ばりのメロディを本当にパンクロックの精神でやっていたハイスタの輝きにはかなわない楽曲が多く、横山健のソロ作の発売を楽しみにする自分はいなくなっていた。
そして、最近、ミュージックステーションに横山健が出た。なんか、あの頃のハイスタのように輝いていない横山健を見ても、今の若い人の心を打たないだろうなと思った。
そんな色々なことがあって、ハイスタが新作「The Gift」発表し、宣伝ではバンドスコアを街中に貼ったらしい。そんな宣伝をするハイスタ、かっこいいとも思う。そしてCDが発売。オリコン1位になっているらしい。すごいことだ。でも、私は買っていない。
何でいちもくさんに買って、聴きたい!となっていないのだろうか、それはやっぱり若い人にしか想像を超えるような凄い曲って作れない、と思っているからだと思います。たぶん、今回のThe Giftも“結構いい”と思います。でも、Growing UpからAngry Fistの頃にような輝きはもう無いと思います。
若いころに突っ走るように曲を作り、仲間と演奏をしたらとてつもなく凄かった。というところに私はあの日本中の男達を熱狂させる魅力があったのだと思います。
だって、あの頃、“私はハイスタになりたかった”ですもん。もう嫉妬しましたね。自分がやりたい音楽を目の前でやられて、どんどん日本の音楽シーンにボカボカと風穴を空けていく姿も、男として本当に凄いと思っていました。
ビートルズがそうだったように。BOOWYがそうだったように。歳をとってキャリアを重ねても、若かった頃にがむしゃらにやった作品を超えられない。音楽って本当に不思議ですね。
あと、友達があまりにすすめてくるので、The Giftはしょうがないから買おうと思っています笑 たぶんね。
カッコ良かったときのハイスタの公式Youtubeがあったので貼っておきます。
では