【ネタバレあり】松本人志 「ドキュメンタル Documental」の感想
2019/02/20
Amazonプライムで始まった松本人志のドキュメンタル(Dodumental)を最後まで観たので感想を書きます。
地上波だったら放送事故レベルの最悪な結末でした。途中までは笑ってしまうところは少しありました。アントニーのお父さんの写真とか。
でも、そもそもこの企画がどうなのか、ルールに問題あるのか。
ルールを変えたところで面白さが増幅するのか。
私はこの企画は根本的な問題があると思います。
まず「笑ってはいなけない」という企画はこれまでにもやりまくっています。これまでの「笑ったらいけない」という企画は、笑ってもケツバットをされたり、1000円を払うということで、これまで松本人志は成功していました。
これまでは、笑ってしまっても「居続けるのです」。ペナルティを受けつつも居続けるので、その場所にいる人数は減らなかったですし、面白い人はその場所にずっと存在しました。
今回のドキュメンタルは、笑ってしまうといなくならないといけません。イエローカードなど段階はあるにせよ(オレンジカードなんていう子供だましを用意していましたが、意味なしでした)。笑った人は退場です。
退場はきつすぎるので、参加者は面白いものを見なかったりして避けます。コレってどうなの?笑う人による増幅効果が生まれない。萎縮効果の連続。人数が減っていくとコレはさらに顕著に。
そしてエンディングは、「一人にならない」という、放送事故レベルのしりつぼみ。
あれだけ素晴らしい芸人が100万円を持ち寄って集まって、あの結果、あの笑いのレベル。って松本人志終わってると思ってしまった。責任感じなきゃいけないレベル。
だめだよあんな人を「凄い凄い」って奉っていたら。「昔は面白かった人」なだけです。
映画でコケてからの松ちゃんは、ずっと「笑い」という意味では失敗し続けているように思います。逃げているように思います。
・NHKでのコントも大失敗
・ドリームマッチでも過去のネタやるだけとか、オチに「えーー」と観客に言われるレベル
・ダウンタウンとして新作のネタやコントは作っていない
・ガキ使のフリートークもダウンタウンとしてやっていない
今回のドキュメンタルも自分は観ているだけ。企画もお粗末レベル。
もうニュース番組のコメンテーターなんていう「ご意見番」になってしまったわけです。
フリートークをしている芸人(さまぁ~ず、千原兄弟、ケンコバなど)、新作のネタを作り続けている芸人(さまぁ~ずなど)がいつまでも面白くいられるのは何故か。矢面に立っているから。常にすべる危険性を感じながら舞台に立ち続けているのだ。
松本人志は映画の完全な失敗でかなり「心の傷」を負ったのだと思う。
さらに、彼の周りにイエスマンしかいない。家族もできたし。もう映画の失敗のような辛い評価を受けることはしたくないのだろう。
構成作家の高須さんとはもう一旦離れたほうがいいと思う(ドキュメンタルは高須さんと話していた企画だそう)。
こんな上から目線なことを書いたのですが、これまでテレビを観てて「息が出来ないほど笑った」のは、全盛期のビートたけしさんとダウンタウンだけです。
全盛期の彼らは凄かったです。
だからこそ、こんな風に松ちゃんにはアレコレ思ってしまうのです。またフリートークしてネタやって欲しい。そうしないとホント誰も観なくなるね彼の作るものを。
では