BUCK-TICK 「No.0」を聴いた感想・レビュー 50歳でも枯れない才能凄い
2019/07/27
BUCK-TICKのニューアルバム「No.0」の感想・レビューを書きます!CDが売れないこんな時代にアルバムCDを買いたくなり、届いてから集中して1曲目から最後まで興奮しながら聴き終える凄さ。その後も何度も聴いてしまうというヤバさ。久々に中高生に戻ったように音楽を聴きました。
50絡みでこのルックスのカッコ良さは奇跡レベルです。
音も、年をとったオジサン達とは思えない才能溢れた曲ばかりでビビります。
私は以前、若い人しか凄い曲を作れないと書きました。
しかし、BUCK-TICKのニューアルバム「No.0」は、私のそんな考えを吹き飛ばしました。
BUCK-TICKのほとんどの作曲をしている今井寿という人は、これまで髪型もファッションも変えまくっているのにどれもカッコいいなんて、どんだけだよ!!
もちろんボーカル櫻井さんの男前っぷりはいっこうに衰えてないというか円熟したイケメン。星野さんも渋いし、ヤガミさんは相変わらず髪立ててるし、ユータさんは可愛いし、同じ男としていったいどうなっているのか疑問です!!やはり好きなことを仲の良い仲間とやり続けてられているのが若さの秘訣なのかな。
作る曲も才能の枯れを感じさせない面白い曲ばかり。そして星野さんの曲も桜井さんの歌詞もまだまだカッコよくなっている。普通オジサンになると、良くできてるけどつまらない曲を作ってしまうけど、BUCK-TICKは変だけど面白くてカッコ良い曲を未だにやってくれます。
「No.0」の曲についてちょっと書きます。
まず1曲目「雫13型 愛」がアルバムの始まり、重厚な曲でカッコいい。
私が一番好きな曲は「GUSTAVE 」です。櫻井さんがネコ好きということでネコの曲とのことですが、安っぽくないです。踊れる猫曲として、シングルにしたら売れたでしょうが、これをシングルにしないセンスも好きです。効果音のようなギターがカッコいい。
「Moon さよならを教えて」は綺麗な浮遊感のある曲で、最後のほうにリズムが変わっていくのが凄い好きです。最後のほうに入るコーラスUnder the moonlight Good morning darling Hello Good bye は、わざと簡単な日本的な英語にしてるのとか、わざと日本英語にしてるのだと思う。このコーラス部分大好きです。
と思えば「薔薇色十字団」は昔のインディーズのパンクバンドのような曲で、Auto Modのジュネのような歌い方で、それをデジタルパンクみたいにしてる感じ。この曲も好きです。ここから3曲星野さん作曲の曲になってます。
「サロメ」はメロディが妖艶で良いです。星野さんらしいメロディです。
「Orphelia」は お化粧しましょ というとこが好き。こんな歌詞をカッコ良く歌えるのは櫻井さんだけだと思う。
そしてこのアルバムで2番目に好きなのが「光の帝国」です。今井さんがYMOが好きなのが何かわかったような気がする曲です。テクノっぽいんだけど今井さんの荒々しさで独特。異国情緒ある感じは今井さんの深さを感じます。
「ノスタルジック」のような曲があるのも嬉しいです。かなり好きかもこの曲。機械的な感じ
「BABEL」のようなダークな曲を最初のシングルにしたのがさすがです。聞くたびに好きになる曲。
あと今井さんがラジオでお気に入りと言っていた「ゲルニカの夜」はワルツのような曲で美しい。
櫻井さんの歌の表現力というか、優しかったり狂っていたり、崇高だったり。今井さん星野さんの様々な曲ごとに歌い方を変えていて凄いです。歌詞も素晴らしい。
今井さんはギターを他の人とは全く違うモノとして捉えてると思う。効果音を出す楽器として。それかフレーズを効果的に発するモノとして。弾きすぎる早弾きギターソロとかとは対極に居続けてます。エフェクトかけまくったイカれた音で要所で警告を鳴らす感じ。今井さんがギブソンとかのビンテージギターとかを使わずに、フェルナンデスのギターを使っているのも何か好きです。
このアルバムで、私にとってのBUCK-TICK最高傑作「TABOO」と並びましたね。
今回の「No.0」のAmazonのレビューも☆5つとなっています(2018.3.23の時点で)!
とにかく、買って聴いて欲しい一枚です!「No.0」
今度、邦楽名盤で「TABOO」のことも書こうかな。
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