グラフィックボードでのNVIDIAとAMDの競合関係から今後を予測できるか?
2018/12/12
グラフィックボード(グラボ)でのNVIDIAとAMDの競合関係を書いてみたいと思います。グラボでの競合関係から少しだけディープラーニングなどのAI処理の競合関係を予想できるのか考えてみたいということで。
身近なところでいうと、ソニーのPS4はAMDのグラボ(Radeon)を積んでいます。
マイクロソフトのXboxはAMDのグラボ(Radeon)を積んでいます。
これに対して、
任天堂SwitchはNVIDIAのグラボ(Tegra)を積んでいます。
また、ゲーミングPCとしてwindows PCを組む場合、最もグラフィック性能が高くスコアが高いために人気があるのはNVIDIAのグラボ(Geforce gtx)です。
ラップトップのグラボでは、
AppleのMacbook PRO がAMDのRadeonを積んでいますね。
その他のwindows OSのラップトップはNVIDIAのグラボを積んでいると、ゲーミングや動画のエンコードに強いとされています。
CPUはPCではIntelが強くて、価格が高いPCのCPUはほとんどIntelですね。グラボはビジネス用途のラップトップの場合にはそれほどグラフィック処理が必要ないのでIntel製のモノ(グラフィック性能は最低限のレベル)だけを積んでいることも多いです。
そんな状況が長年続いてきましたが、ここ最近、CPUにAMDがかなり頑張って進出してきています。RyzenというCPUでまだマイナーな存在ですが、どこまでIntelのシェアを奪えるか、とても注目しています。
というのは、CPUと同じように、
NVIDIAホルダーとしてはグラボの領域でのAMDの台頭は注目しなくてはいけないと思っているからです。
このグラボがディープラーニング等のAI処理に適していたためにAI事業に力を注いでいる、というのが現在のNVIDIAの強みだと思うので、グラボの競合関係もどう変わっていくのかは少しは今後の参考になると思っています。
私の素人的な考えですが、ソニーやマイクロソフト、AppleがNVIDIAのグラボを選ばないと商品が売れないからNVIDIAを採用したというくらいにならないと、NVIDIAはまだまだ不安があると思います。
GPUの覇権をとったといえるには、やはりソニーやマイクロソフト、AppleのハイエンドモデルにはNVIDIAのグラボが採用される、という通過点も必要かなと考えています。
安いモデルにAMDのグラボを積むのは別にいいのです。
おそらく、ソニー、マイクロソフト、Appleは性能面よりもコスト面でAMDを採用しているのだと思うので。
NVIDIAよりも性能は「少し」落ちるけれど、コストを「かなり」抑えられるために、AMDがグラボとして選択しているのだと想像します。
でもゲームのグラフィックがどんどん綺麗になっていき、リフレッシュレート(グラフィックのなめらかさ)も今の60fpsの数倍になっていくと思われるので、高性能グラボを積んでいるものを高くても買いたいという人が増えていくと思いますね。
NVIDIAには、AMDとの価格競争という道を選ばずに、性能を追求し続けて欲しいと思っています。
任天堂がNVIDIAを選ばざるを得なかったように、ソニーの新しい家庭用ゲームハードPS5ではNVIDIAのグラボを積んで欲しいです。
ゲーミングPCで最高クラスのグラフィックのゲームをなめらかな動きで安定して遊びたい人は、NVIDIAのグラボを選ばざるを得ないのです。そのような人は価格が高くなってもハイエンドモデルのほうを買いますから。これはPCでそうなってますしね。
そんな意味で、PS5のグラボには注目しています。
このようなゲームのグラボでの競合関係がどう変わっているのかを見ていくことは、AI処理での競合関係を予測する一つの目安になると思っています。
たしかに今のゲームは実写さながらの風景や人物をなめらかに、重くならずに動かさなくてはいけないので、AI処理にこのGPU技術が応用されたのも納得できます。
ちなみに私はNVIDIAのGeforce GTX 1080という結構高性能のグラボのPCを使っているのですが、「Witcher3」というかなり最高グラフィックレベルのゲームでも全く重くならずサクサク動かせました。
PS4とかはグラフィックは綺麗なのですが、リフレッシュレートが30fpsとかに落としているのが多いのでやっぱりモッサリしているのが実感としてあります。
そんなこんなで、グラボでNVIDIAが強い優位性を保っていられるのかは、AI処理での優位性のある程度の物差しにはなると思っています。
素人考えなので「ゲーミングとAIは全然違うんだよ!」という可能性も大です。ちょっと書いて見たかったのです。
では!